日本から世界まで!象嵌の種類を調べて見た。

0 投稿者: kyosippo

象嵌は、工芸技法の1つであるためその種類には様々なものが存在します。有名な種類では、金工や木工などが存在しますが海外から伝わってきた技法が日本独自のものとして変化していった背景もあります。例えば、金工象嵌と呼ばれるものはシリアのダマスカスで生まれたものです。昔は、世界的に交易を行うことが難しい時代であったため、色々な場所を経由して日本に象嵌が継承されていった背景があります。金工象嵌の場合は、シルクロード経由から飛鳥時代に伝わったと考えられているため、その歴史は既に1000年以上も存在します。日本国内の金工象嵌で最も有名なものは、日本刀です。拵えに利用されていたとあって、甲冑などと一緒にその技術が発達していきました。同様に、日本に渡ってきて独自の発展を遂げたものには屏風が存在します。一見すると、工芸技法にみえない屏風ですが実は象嵌の一種として発展した経緯が存在します。ここには、様々な天然石の色や模様が利用されていて、石の素材を用いた芸術品として提供されていました。絵画として描かれているようにみえますが、実は人物の髪や目など一見して見やすい場所には工芸技法が利用されています。

世界に誇る布目象嵌

日本独自の発展という意味では、布目象嵌が代表的です。これは、ポルトガルから日本に伝えられたとされているものですが、日本国内に入ってくると日本文化と混ざり合って独特な技法に変わっていきます。元々、この技法で作られたものは非常に高価な物であったため、一般庶民が購入できるものではありませんでした。ですから、その代用品を生み出すために様々な技法が生み出されて、芸術や文化が発展するきっかけにもなりました。京都で発展した技法は後年にまで影響を与えることになり、武器に利用されていた装飾は貴金属や美術装飾に流用されるに至ります。実際に、こうして日本で発展した象嵌は巡り巡ってヨーロッパに逆輸入されて高く評価されることになります。